富野由悠季全仕事


2年前にキネマ旬報社から発刊されたトミノ本。エヴァ以降のアニメブームとそれに伴う富野由悠季の再評価の中で出版されたもの。ガンダム本、というわけではないが実質的にはガンダムが中心となっている。主にインタビューから構成されるが、この部分に関しては特に目新しい発言はない。しかし圧巻は最後に掲載されている富野由悠季が関わった作品リスト。一昔前のメジャーなTVアニメのほとんどに関係しているのではないか。めぼしいところだけピックアップすると「アトム」「リボンの騎士」「巨人の星」「ムーミン」「アタックNo1」「あしたのジョー」「みなしごハッチ」「新おばけのQ太郎」「いなかっぺ大将」」「海のトリトン」「ど根性ガエル」「キャシャーン」「ハイジ」「フランダースの犬」「ライディーン」「母をたずねて三千里」「コンバトラーV」「あらいぐまラスカル」「ボルテスV」etc..。ここに挙げたのは本当にごく一部。以降やっと我々が富野作品として認識する「ザンボット3」からの作品群が登場する。ここまで多種多様な仕事をこなしてこそ、無印ガンダムのように単なるマニア向けではないある程度の普遍性を持つ作品が作れる、ということか。なかなか考えさせられます。
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